[【殺人ゲーム】クリック!]
確かにそうだ。
あたしは誰かの大切な人を奪っている。
人の不幸に悦びを感じ始めている…。
『気にするな。奴の言うことはもっともだが、誰かを殺さなければ、自分が殺されるのだから…。』
大基が、瑛貴の後ろ姿を見ながら呟いた。
「…気にしてなんかないわ。
あたしは人を、殺すだけ…。」
冷めた瞳が瑛貴の背中を貫く。
『…フ、貴女は立派なMURDERになりそうだが、気付いていますか?貴女の頭文字、Aが、MURDERには無いこと…。』
クックックックッ、届かない笑い声が、風に掻き消されては消えた。
『…間抜けな人間。
…おっと、ここにも間抜けな番人が一人。』
クイッ、眼鏡を上げ、自分を監視している敵の姿に失笑を溢す。
『哀歌さんでしたっけ?』