蒼空模様



「本当に大丈夫です!

 2人は練習しててください」



痛む足で、保健室まで走る



これくらいなら、

大したことないと思う・・・






「せんせ~、いますか?」



静まり返った保健室

先生、いないじゃん



どうしよう・・・



「・・・・・・美弥?」



かすれた、男の声がベッドから

聞こえてくる



「・・・・・・どうしたの?雅弥」



まさか、いるとは思ってなかった人物



「・・・熱、出たみたいで」



「帰れよ」



「今日、車で来て・・・

 母さん、仕事で遅いらしい」



苦しそうに言う雅弥




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