蒼空模様



「・・・で、熱はどれくらい?」



「・・・知らね。

 体温計、どこかわかんねぇし」



知らないって・・・



私はそっと額に手をかざした



「・・・けっこう高いね。

 氷枕くらいあるかな・・・?」



「冷たい・・・

 もう少し、触っといて」



・・・氷枕の方が冷たいだろ



そう思いながらも、

手を離さない



「部活の先輩には言ったの?」



「・・・・・・おぅ」



「じゃあ、安心だね」



「・・・お前は?

 何しに来たんだよ・・・?」



暑苦しそうにするのを見て、

氷枕を探すことにした



「足、捻挫したかも。

 大したことないけどね。

 あ、氷枕と・・・タオルもあった」


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