図書室で君と~俺様王子との恋~

キスをした理由~花音side

すごく悲しかった。寝ぼけてキスされ
たからもあるけど、キスは好きな人同
士でするものだと思ってたのに、好き
でもない人にされたから。ファースト
キスだったのに。



授業に出る気力の無くて、私は空き教
室で午後の授業をサボった。




授業終わりのチャイムが鳴った。私は
クラスの子が帰るもしくは部活に行く
のを待ってから鞄を取りに教室へ向か
った。


ガラガラッ


私が教室のドアを開けると、そこには
真美ちゃんがいた。



「なんでいるの?」

私がびっくりして聞くと真美ちゃんは


「もちろん花音のノロケ話を聞こうと
 思って待っていたに決まっ……」


真美ちゃんはそう言いかけてやめた。
私が泣いていたのばれたんだ。急いで
目元を隠すと、


「何があったの?」


真美ちゃんは優しく問いかけてくれた


「真美ちゃぁぁん。」


私はその声を聞いてまた涙腺が緩んだ
。そして、いつのまにか真美ちゃんに
抱きついていた。
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