ポイズン
それが14日も続いた。

空腹で頭がフラフラする。

どこを歩いてるのかわからない。

もう限界で、道に倒れた。

わたし、死ぬんだな。

そう思って目を閉じた。

次に目を開けた時、わたしは温かいベッドの中にいた。

わたし、助けられたの。

その人、正宗様に。

彼は大きなお屋敷の当主だった。

当然、彼に雇われている人はたくさんいた。

わたし、チャンスだって思った。

空腹を満たすことのできるチャンスだって。
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