キミと一緒に。【完】
でも、ニヤけたら加菜恵に何を言われるか。

口元を固く閉めながら、聞かなかったフリをするも、冷やかす男子の声と、妬む女子の声に、私は教室から逃げ出したくなって来た。



「あれ位、私にも出来るっつーの!何よ、いきなり彼女ぶって!」



「……」



…言われてみれば。

妙に納得するも、ここ5年、家事に凝ってた私には少しムカつく。

洗濯物の畳み方にまで、こだわりあるし?

そこいらの女子高生と違う。
< 14 / 430 >

この作品をシェア

pagetop