キミと一緒に。【完】
「鹿波、誰だったんだ?」



「新太君が…」



「あの子が?」



私は異様な空気を感じて、キッチンを出てリビングへ。

由斗が私の携帯を片手に、固唾を飲んでるのがわかる。



「……新太君が、車との接触事故に遇って病院に……」



「すぐ行かなきゃ…!」



みんなが立ち上がり、母親に頷くしか出来ない。

兄貴の車で、6人全員で病院を目指す。

3列目シートに座ると、不安でいっぱいの母親に手を握られた。
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