キミと一緒に。【完】
「夢もあるしな。“プロになる”って――…」



「由斗らしい」



「親父の夢でもあったけど、叶わなかったらしいし、尚更な」



自分の手のひらを見つめる由斗に、夢の大きさを痛感させられた。

夢もなく、進路も大学へ進学する事だけを、漠然と考えてる私とは違う人だ。



「由斗なら、プロになれるよ」



「花音にそう言われると、自信が持てる」



プロになって、美人なアナウンサーと付き合って、結婚するのも、由斗にはあり得そう。
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