キミと一緒に。【完】
しかし、“さすが”の使い方がおかしい。

勉強のし過ぎで、脳が麻痺してるんじゃなかろうか。



「疲れてない?」



「大丈夫なんだけどね、就職したい気持ちがあるのよ。勉強から、逃げたい気持ちがね」



私の参考書を閉じて、溜め息を吐いた加菜恵。

これは本当に、疲れてると思う。

勉強疲れを癒して貰おうと、私は加菜恵に、チョコレートを差し出した。
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