キミと一緒に。【完】
「花音?携帯、鳴ってるよ」



「え?あ、本当だ」



ボーッとしてると、加菜恵に呼ばれた。

由斗の腕から、自身の腕を抜いてリュックを下ろして開ける。



「あれ?新太だ」



携帯を開くと、新太からのメールだった。

一緒に家を出て、自転車で先に行った新太。

何か忘れ物か、伝言でもあるんだろうか。

≪学校サボって、由斗君と遊びに行って来なよ!≫

でも、魂胆も見えない、意味のわからないメールだった。
< 336 / 430 >

この作品をシェア

pagetop