キミと一緒に。【完】
「じゃあ、最後に一つ質問するな?」



「はい」



「怨みを買った覚えはあるか?」



…“怨み”ねぇ…。

それを聞いて思うのは、由斗の追っかけ。

付き合い始めた時に、陰口を聞いた。

加菜恵と常に一緒だったから、手出しはされなかったけど、追っかけのリーダーが、家が近付くて最悪だった。

会うと睨まれたり、すれ違い様に小声で文句を言われたり。

「ウザいんだけど」って、思わず言い返した事もあったっけ。
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