キミと一緒に。【完】
…あ、あの子なら…!

ハッとした私に、担任と学年主任が揃って目を見開いた。

でも私は、2人に言う前に駆け出した。



「花音――ッ!?」



「姉ちゃんっ!!」



廊下を疾走し、階段を駆け上がった。

隣のクラスに行き、教室に入れば、携帯を持って大口に笑ってる追っかけリーダーの古森波瑠ーコモリハルー。

私の勘に間違いはない筈。

…こいつしか、居ない。
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