私だけの甘々彼氏
チュンチュン・・・。
ん・・・。もう朝か・・・。ってか何時?時計を見ると8時を過ぎていた。やばっ!
あたしはガバッと起きてシャワーを浴び、パンをくわえて家を出た。もうスピードで走る。
学校に着いて時間をみると大丈夫、まだ15分だ。ふぅと一息ついて教室に入ると教室のなかは凄くざわざわしている。どうしたんだろ・・・。ガララとドアを開けると実来が
「夏香っ!停学だった、瀬戸君来たよ!しかも!!!!」
「しかも?」
「イケメン!!!!!!!!」
うそでしょ?!絶対顔見たい!あたしが一歩教室に足を踏み入れたとき、瀬戸君と思われる人があたしに向かって歩いて来る。うわぁ、かっこいい・・・。そのカッコよさはもう最高だった。
ふんわりとまとめた髪、整った顔、ちょうどよく着崩した征服。
ってその前に、なんであたしに近寄ってきてんの~!!??近づくたびに威圧感がハンパない。それと同時に吸い込まれていくようだった。
そしてあたしとの距離が至近距離になった瞬間ー・・・
ギュッ
瀬戸君があたしを強く抱きしめた。
え・・・・?
あたしは何が起こったのかわからなくて固まった。
そしてそっとあたしを離すと、
「やっと、会えた・・・・。」
そうつぶやいて優しく笑った。
ドキン、ドキン・・・。
あまりに優しく笑うからあたしは恥ずかしくなってうつむいた。
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