雨のち曇り



『マジで!?』



すぐに返ってきたメール。


多分相当驚いたと思う。


だって私は幸樹からの告白は、もう何十回と断ってきたから。



『うん』



『…なぁ、俺のこと好きにはなれないの?』



『分かんない』



『絶対に好きにさせるから。俺と付き合って』



『うん』



それから私たちは付き合うことになった。


思ったより噂は広まらなかった。


幸樹は女遊びが激しいから、色んな話も聞いた。



正直辛かったけど、そのことは覚悟していたこと。


それに私が長く付き合っていれば、周りが幸樹に向ける目も変わるかもしれない。




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