Distance
起きたばかりで、髪の毛はボサボサ。
服装は上下、プーマのジャージ。
「どーしよ・・」
流石に、こんな格好で出て行くわけにも行かないか・・
_ プルルルルッ _
鏡の前で悩んでいると、また電話が鳴った。
【着信:公衆電話】
浩太だ・・。
「何?」
≪姉ちゃん!?早く持って来てって!≫
受話器越しに、浩太の大声がとんでくる。
「あぁ~・・もう!わかったから!うるさい!!」
あたしはそれだけ言って電話を切ると、髪の毛だけを整えて、リビングに降りた。