まだ好きです(完)
「駿。今度…二人でどっか行かない?」



そよそよと、カーテンの中から涼しい風が学校に遊びに来た。


誰もいない、二人きりの放課後。


ドキドキする会話と会話の「間」


いきなり私…なにいってんだろ。


それは、ついさっきの帰りの会の時の事…







「遊びに誘ってみるとか!」

日向ちゃんのひょんな一言で、この作戦は実行された。


「遊ぶって事は、もちろん2人だけだから、距離、縮まられるんじゃね?」

新も応援してくれてる。

「瀬羅ちゃん…って言う子もいないし」



確かに、ここ2、3日、瀬羅ちゃんのガードがかなり固くて、駿とまともに話せていない。



「それ、いいかも!」

「んじゃ、いつ誘うのさ?」

「今日だろ。な、雛」

「早く行動しないと、誰かさんにとられちゃうもん…ネ♥」


うう…。。。みんな人の気もしらないでえええええええ


「よし。決まり。雛頑張れ。」

「色気のある…放課後でな。」

「はあああ?意味わかんない!色気ないし!」

もう、二人とも私をからかって~~~~~~





見てろよー。











< 138 / 202 >

この作品をシェア

pagetop