まだ好きです(完)
沈黙が続く。



雛はしたを向いたまま動かない。


泣かせたかな?やばくね?


「あ。今のなし!」

「…もし、記憶戻らなくても、私、大丈夫。」


「え?」


「記憶がなくなっても、優しい所とか、おもしろい所とか、全然かわってない。自分に自身を持って。私、今の駿も、前までの駿も、好きすぎて…辛い。だから、駿には笑ってて欲しい。一番に駿を応援したい」



「…雛」



愛しかった。愛しくて愛しくて、どーしようもないくらい、何かが込みあがってくる。



ぎゅっ



「ありがとな」


耳元でささやく駿の声。


駿の手が私の体を寄せた。


心臓の音聞こえそう。








私は何がなんだか分からないままただ、ただ駿のぬくもりを信じるしかなかった。


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