まだ好きです(完)
帰り道。


「アンマン食べる?」


駿はそう言って、アンマンを一つ私にくれた。


「…なんで。アンマン?」

「あ。わり。嫌いだった?」


「いやいやいや!!!めっちゃ好き!ありがとお~」


「おお。なら、よかった。」


駿はなぜか、かなり驚いていたけど、なんで私がアンマン好きだなんてわかったんだろう、と疑問に思った。


「駿、私ばっかり、舞い上がっちゃってゴメン。」

「なーに、言ってんだよ!おまえらしいじゃん。」


おまえらしい…


その言葉が私の元気の源だ。



「んじゃ。今日はありがとう」

「おう」


帰り道。空を見上げた。


無数の星たちが、まるで、どの星が一番輝いているのか、競い合っているかのようにして、きらきらと光っていた。


手をつなげない、せつなさ。


こんなに近くにいるのに、何もできない苦しさ。



駿と別れた後、涙がこぼれてきた。



私が支えなきゃならない。そう分かっているのに、自分は弱い。そう思ってしまう。



昔みたいに、二人で笑い会える日が、遠い日の夢のようだった。



< 147 / 202 >

この作品をシェア

pagetop