まだ好きです(完)
「んじゃ、私から駿にパワーをあげます。」


私はゴホンと一回咳払いをして駿の目を見た。



青く透き通る駿の瞳。


嘘がない、綺麗な目だった。



遠くでは、陸上のアナウンスが聞こえてくる。


ここを通る人はいない。



ドキドキドキ



唇がどんどん近づいてくる。



唇と唇が触れた。次の瞬間



ぎゅっ



駿が私を抱きしめた。



「私…パワーあげられた?」


「おう。パワー満タンだよ。」



耳元でささやく駿の声を信じようと思った。




キスはいつも、緊張して初めてのキスのようだった。



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