ナンパ男との恋 社会人編
*自分の問題
「はよっス」

翌朝、少し早めに家を出て
職場へ向かうと
すでに 鍵は開いていて
去川さんの姿があった。


「おはようございます」

「具合 もういいの?」

「あ、はい。急に休んですいませんでした」

「別に・・・
具合悪い時は仕方ないし」

「あ、あの・・・」


思わず ジュンさんの事を聞こうとしてしまった自分の口を閉めた。


「なに?」

「いえ・・・・」

「そう?」


去川さんとジュンさん2人の事に
私が 口出すべきじゃないんだよね・・・


・・・でも、


やっぱり・・・


「あの、去川さん!」

「なに?」

「ジュンさんが おととい・・・」

「ジュン?あぁ・・・もしかして ここに来た?
着拒してるから来るだろうとは思ってたけど
佐々木さん 会ったんだ?
何か言われた?」


「いえ・・・ただ・・」

「ただ何?」

「ちゃんと・・・
ジュンさんの言い分も
聞いてあげていいと思います・・」

「・・・へぇ?
あいつの肩 持つんだ?」

「え、ちょ・・・」

そう言うと
私の肩を壁に押し当てた。
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