秘めた想い【短編】
5分程そのまま空を見ていると、後ろから自分を呼ぶ声が聞こえた。

「ちょっとお兄ちゃん。喪主なんだから、しっかりしてよ。」

振り返ると呆れ顔で妹が立っていた。

「分かったよ。」

そう言って、しぶしぶ妹の後について再び中に入った。


祭壇に飾られた故人の遺影を見て、自分に小さく渇を入れて背筋を伸ばした。

そして再び喪主としての任務に着いた。
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