狼先輩。

どこが楽しいんですか、あんなの。



夜、先輩の部屋に来て、最初は普通に話してたはずなのに。



なんで私はくすぐられてるんだ。



「ふあ……」


私があくびをすると、先輩は、



「寝ようか」


明日もあるしね、と電気を消そうとした。




……けど、ピタリと止まって私に目を向ける。



「……消しても大丈夫?」


「あ、はい……」



きっと私が暗所恐怖症だからだろう。


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