狼先輩。


カチッという音とともに部屋が暗くなった。



でも、先輩は私を気遣ってか、豆電球をつけてくれた。




「おやすみ、なさい」


「ん、おやすみ」




布団の中に潜り込む。



……本当に何もしないんだ。(さっきくすぐられたけど)


なんか意外っていうか……。



って!!こんなんじゃ、何かされるの待ち望んでたみたいじゃん!!



…………。


布団は2つ並べて敷いてあったから、すぐ近くに先輩がいる。


でも、私に背を向けてるから顔見えない……。




……寝よ。


私もクルリと向きを変えて先輩に背を向けた。



その数秒後。






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