狼先輩。
……と、
「っ!?」
そこには、サッカー部ファンクラブのみなさんが。
もちろん、1番前にはファンクラブ会長である千沙先輩がいる。
昨日の出来事が走馬灯のように頭の中で思い出される。
……怖い。
思わず1歩後退りをした私の手を、大神先輩がぎゅっと握る。
……。
大神先輩を見上げると、ふわりと微笑まれた。
その笑顔は、なんだか口には出してないけど、「大丈夫」って言われてるみたいで、安心した。