狼先輩。


振り返った先輩は、とても意地悪な顔をしていて。



また、私のところに戻ってきてくれた。




う、これって……先輩はもしかして私が引き止めるのをわかってて……!


大神先輩の作戦にハマってしまったっ!!!




しまった!


……と、思いながらも、先輩と会えて嬉しい。




「寂しかった?」


「……はい」


「俺もだよ」



ちゅ、と額にキスされる。


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