月天使
<<月っ!!俺の名前を呼べ…っ!!>>
と空から声が聞こえた。
この声は間違いないっ!!
「アオ―――ッ!!」
あたしは空に向かって叫んだ。
すると、ムーンステッキが光輝いた。
そして、アオ(犬神様)はムーンステッキの
光の中から現れたのだ。
「…アオ……。来てくれたの。」
「月…お前は弱い。だから俺を呼んだ…。」
「違っ…、あたしはっ…。」
<<アオの声が聞こえたから呼んだんだ>>
そう言おうとした時だった。
「月…回りを見てみろ。時間を止めて
やった。今動いてるのは俺とお前だけだ。」
とアオが言った。あたしは
思わず回りを見回した。
風も大地も空もすべて止まっている。
「これが俺がお前に与えてやれる
最後のチャンスだ。後はお前次第だ…。」
あたし次第…つまり、ここであたしが
どう動くかで勝負を左右する!!
「アオっ!!タイムリミットは!?」
「10分だ。後は任せたぞ!」
そう言ってアオは空へ飛んでいった。