LOVE PRINCESS(陽呂&心菜)
「やだ~。陽呂君、聞いてたの?
心ちゃん、陽呂君がHしてくれないって悩んでたんだよー」
「……楽しそうですね」
苦笑いの俺を見上げながら、真っ赤な顔の心菜が「電話返して!」と怒る。
そんな心菜を後ろから抱きしめて身動きを取らせない。
「ふふ♪ 今晩は熱い夜になりそうね」
愛未さんの不敵な笑みが電話でも伝わってくる。
本当にこの人は……。
「じゃあ、お言葉に甘えて。
その熱い夜とかを楽しませて貰いますよ」
俺の一言に、目を見開いた心菜。
電話越しでは愛未さんが『ごゆっくり~♪』だって。
電話をそのままフローリングへと転がした。
片手で抱きしめていた心菜を、両手で抱きしめ直し俺の足の間に入れる。
俯いたまま心菜は顔をあげない。
「心菜さん、こんな本読むんですか?」
ニヤッと笑いながら、目の前にある本を取ろうとすると、俺の腕の中で動き回り本を隠そうとする。
そんな事、させるわけない。