ギルディラヴ~偽り社長と誓う愛~
「・・・そう簡単に俺もお嬢を渡しませんよ…白波社長」

龍さんは不敵に笑い、諒平さんを睨み据えた。


「・・・あんたも十和子に惚れてるのか?」

「惚れてるも何も…お嬢は仁科家にとって大切な存在です・・・」

「分かった…では力ずくで奪うだけだ!」

「えぇ~っ!?」

諒平さんはスーツの上着を脱いで、ネクタイを乱暴に外して、畳に投げ捨てた。

「この俺と喧嘩しようってんのか?命知らずなお坊ちゃまだな」

「二人とも止めてっ!!」

「面白いじゃん…やれやれ」

勇也が割り込んで、二人を煽った。

「ゆ、勇也!!?」

「姉貴、モテる女は辛いな…」

「私は別に…」

騒ぎを訊きつけた他の組員たちが弥次馬のように押しかけて来た。

誰も止められなかった・・・

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