しーくれっとらぶ
♪♪~


その時、亜紀の携帯が鳴った。


「慎からだ…どうしたんだろ」


亜紀は不思議そうに電話に出た。


「もしもしー?―うん。―え、今唯といるんだけど。―あっ、そうなの?なら、支度しておくね。―うん、またね」


亜紀はそう言って電話を切った。


『どうしたの?慎君と会うの?』

「それがね、今から唯と2人でマンションに来いって」


亜紀はそう言って出掛ける支度をしだす。


『え?どうして?』

「龍君がイギリスに行く前にメンバーみんなで集まって飲むんだって。それで、唯とあたしも来いってことみたい」

『そうなんだ~』


あたしは亜紀の話を聞きながら支度を始めた。


「どうせあたしたちはジュースだろうけどね」

『だねー。だけど慎君と会うの久しぶりなんじゃない?』


亜紀はウキウキしながら支度をしている。


「そうなんだぁ。だから気合入れちゃおっ」


亜紀は支度が済むと念入りにメイクを直し始める。


可愛いなぁ…♪


そんな亜紀を見てあたしはそう思った。

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