しーくれっとらぶ
『ックシュン…』


たった数分外にいるだけであたしの体は冷たくなってきた。


「寒いん?中入るか?」


両手で体を擦るあたしを見て、龍は心配そうに覗き込む。

今思えば浴衣1枚で真冬の夜に外に出ること自体が間違ってるんだよね……(笑)ι

あたしはそう思ったけれど、まだ夜景を見たかったから首を振った。


「でも風邪引くで?」

『だってまだ夜景見たいし…』


わがまま言ってるってわかったけど、せっかく龍と2人で来たんだもん…


「しゃーないなぁ。…━ほな、こうしとこ」


龍はそう言うと、あたしの後ろに回ってあたしをギュッと抱き締めた。


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