シークレット・ガーデン ~禁断のキス~【更新停止中】
「おわびに……練習後、何かおごるよ」
「えっ」
「だって西村さん、舞台楽しみにしてたでしょ。
俺も楽しみにしてたんだけど……本当に申し訳ない」
長島くんは軽く頭を下げる。
ちょっと……
下手に出てるように見せかけて、わざと断りにくい謝り方をしてるんじゃないだろうか、この人……
困ったな、と思っていると。
「あ、ひなた」
別の人物が、あたしに声をかけた。
「千影くん」
「今から行くとこだったんだよ。ほら」
千影くんは長島くんを思い切りスルーし、
ホケミパンが入っているのであろう小袋を差し出した。
「ちょ、可愛すぎ!リボンついてる!」
「あれから100均行ったんだ。そのついで」
「わー、ありがとう。器用だね」
「ちょっと、西村さん」
無視された長島くんは、少し顔をひきつらせていた。
あ……まずかったかな。
「君、誰?
俺、西村さんに話があるんだけど」
「え?お前こそ、誰」