シークレット・ガーデン ~禁断のキス~【更新停止中】
「……っ」
「ちぃ……っ!!」
居間の中央で。
ちぃは、苦しそうな顔でうずくまっていた。
その茶色がかった目があたしをとらえる。
しかし、言葉がなかなか出てこないようだった。
「どうしたの!?苦しいの!?」
慌てて駆け寄り、その顔をのぞきこむ。
汗だくの彼は、喉から奇妙な音を鳴らしながら、必死に訴えた。
「くす、り……」
「薬?どれっ?」
「引き出しの中……」
あたしは一旦彼から離れ、震える指で示された引き出しを開けた。
そこには大量の白い袋が入っていた。
とにかく手当たり次第につかんで、ちぃの前に投げる。
ちぃが苦しみながら薬を探るうち、
あたしは台所で水を汲んだ。
「これ……」
差し出された袋を奪って、乱暴に開ける。
中身は錠剤だった。
ちぃに手渡すと、彼は慣れた手つきでそれを口に入れた。