シークレット・ガーデン ~禁断のキス~【更新停止中】


「どうしても、何があったか話せないわけ?」



涼介の再度の質問。



「ごめん……」



言えるわけない。


ちぃの不思議な力のことも、何もかも。


ちぃを裏切りたくはない。



「……じゃあ、俺、勝手に探るぞ?」


「え?」


「佐藤のこと、俺の判断で勝手に調べるからな。

お前を心配する友達として。それはいいだろ?」


「でも……」



そんなことをして、もしちぃにばれたら。


涼介が、何をされるかわからない。



「……ほら、またおびえてる」


「…………!」



今……


あたし、何を思った?



「……ちゃんと知らないから、怖いんじゃねーの?」


「涼介……」


「気ぃ使って、相手の傷を見ないふりするのも優しさだと思うよ。

でもそれでお前が辛くちゃ、意味がない」






< 178 / 245 >

この作品をシェア

pagetop