シークレット・ガーデン ~禁断のキス~【更新停止中】
「ごめ……」
「謝らなくていーよ。
そんなの、意味ねーし」
言葉は冷たいのに、涼介の手はまだ温かく、あたしの手をにぎってくれていた。
「逃げるな、ひなた」
「涼介……」
「いつか終わりは来る。
舞台だって、テスト期間だって。
しんどいのも、がんばればいつか終わる。
な、そうだろ?」
こくりとうなずく。
涼介の声は、すんなりと胸に染み込んだ。
それはきっと、彼が本気であたしのことを想ってくれているから。
「……俺は佐藤千影を、調べる。
お前はどうする?」
あたし……。
あたしは……。
「……一緒に調べる」