シークレット・ガーデン ~禁断のキス~【更新停止中】
「お前に何ができるの?
ひなたがいじめられてても、気づきもしないお前が。
空気読まないで、余計に女子の嫉妬買うようなことしてるお前が」
「それは……っ、もう知ってる。
同じことは、させない」
「無理だね。女子は陰険で、賢いから。
バカなお前の目をかいくぐって、できる方法を探すまでだ。
もっとも、直談判しようなんて考えない方がいいよ?
王子様に庇われても、哀れな姫はまた嫉妬を受けるだけだ」
ちぃの声の、圧倒的な圧力。
あたしたちは、今にもそれに押しつぶされそうだった。
「じゃあ、お前はどうなんだよ?
ひなたを振り回して、敵の女に手を出して。
ひなたをもてあそぶなよ!」
「はぁ?お前、本当にバカだね。
ああ、怒りを通り越して、本気で笑えるよ……」
ククク、とちぃは喉を鳴らして不気味に笑う。
まるで、オペラ座の怪人のように。