シークレット・ガーデン ~禁断のキス~【更新停止中】
「……けど、自分の手の内全部見せるほど、バカじゃない。
俺は、俺のやり方でひなたを守る」
「……何だそれ……」
「見ててごらん、バカなラウル。
二度と俺に、『許さない』なんて言えなくしてあげるから。
そんな、生意気な目も……できないように、してやるよ」
「ちぃ……」
「ひなた……」
ちぃはやっと、あたしの方を見た。
その茶色がかった瞳は、もう冷たくはなかった。
その最奥に、鈍い光のように見えたのは……
「……俺とそいつ、どちらを信じる?」
多分……嫉妬。
ちぃと涼介、どちらを信じる?
その問に答えられないまま、本鈴が鳴ってしまった。