シークレット・ガーデン ~禁断のキス~【更新停止中】
「ま、いいや。
色々片付くまでには、時間がかかりそうだし」
「……ちぃ……」
「……しばらく、会わない方がいいね、ひなた。
でも、片がついたら絶対迎えに行くよ。
それまでに、バカなラウルに騙されて、食べられないようにね?」
──最低な、決別宣言。
それを最後に、ちぃはいつものようにのんびり、
デザイン科の棟に歩いていってしまった。
これが、今から始まる悲劇の幕開けだったんだ。
それも知らず、あたしと涼介はただ呆然と、
その背中を見送ることしかできなかった。