シークレット・ガーデン ~禁断のキス~【更新停止中】
涼介の部屋に、パソコンはあった。
電源をいれ、インターネットとやらに接続する涼介の作業を、あたしは隣でぼんやり見ていた。
「おお~……なんだこれは」
「ここに、検索したい文字を入れるんだよ」
「文字って、どうやって打つの?」
「えーっと……もういいや、今日は俺がやる」
完全無知なあたしを押しのけて、涼介は華麗にキーボードを叩き、
あっという間に『佐藤千影』と入力した。
何年か後には、誰でもできるようになるこの作業だけど、
この時あたしは不覚にも、涼介をかっこいいと思ってしまった。
検索して現れた一覧の一番上にカーソルをあわせ、クリックする。
「出た出た」
「うわー……」
頭が痛くなりそう。
そこには細かい文字がずらーっと並んでいた。