シークレット・ガーデン ~禁断のキス~【更新停止中】
すとん、と誰にも見つからない場所を選んで座る。
崩れ落ちた、というのが正しいだろうか。
もう、SHRの始まる時間だ。
でも、関係ない。
もうやめる。
こんな学校、やめてやる。
「うっ……ふ、く……っ」
我慢できなくなって、嗚咽が漏れ始めた。
そのとき。
かさりと、夏草を踏む音がした。
「ひなた……?」
「!」
振り向いた先に立っていたのは、ちぃだった。
「どうしたの」
先日の決別宣言なんか忘れたように、ちぃは心配そうな顔であたしをのぞきこんだ。