シークレット・ガーデン ~禁断のキス~【更新停止中】
実生活で、色々あったからです。
そんな言い訳が通用しないことはわかっていた。
イジメられようが、親が死のうが、笑っていなければならないのがこの業界だ。
あたしに反論のしようは、なかった。
「単に、実力の差だ。
あきらめて、カルロッタ役に徹してくれ」
最後の教師の言葉はよく聞こえなかった。
ただあたしは泣きながら、職員室をあとにした。
こんな顔じゃ、教室にいけない。
それに、今実里の顔を見たら殴りかかってしまいそうだ。
どうしよう……帰ってしまおうか。
ああ、でも、
なんてひどい……
あたしにも、悪いところはあった。
でも、こんなことで役が奪われるなんて……
とぼとぼとあてもなく歩き着いたのは、
ちぃと初めて連絡先を交換しあった裏庭だった。