シークレット・ガーデン ~禁断のキス~【更新停止中】
途端に、ぞくりとした何かが背中を駆け抜けた。
「だめ……っ、何もしなくていいよ……っ」
気づけば、そう訴えていた。
彼の制服を、つかんだまま。
「……そう?わかった」
相変わらずの、綺麗な顔。
でも、その完璧な二重の奥は、全く笑ってない。
絶対、わかってない。
「お願い、謝るから、何もしないで」
「謝るって、何を?」
「ママに会わせたのが、嫌だったんでしょ?
本当に、わざとじゃなかったの。
お願い、怒らないで。
謝るから、謝るから……っ」
猫のように上がっていたちぃの口角が、ゆっくりと下がっていく。
背中に回っていた手は、いつのまにかあたしの肩をつかんでいた。