シークレット・ガーデン ~禁断のキス~【更新停止中】
去っていくちぃの姿が見えなくなって、あたしはまた泣いてしまった。
突っ伏していると、生ぬるい風が横を通りすぎる。
思わず顔を上げると……
『逃げては、だめ』
そこに、女の幽霊がいた。
いつもあたしに警告をする、あの幽霊だ。
『あなたは、彼に関わりすぎた。
もう、彼は戻れない。
そして、彼を止められるのはあなたしかいない』
幽霊は勝手に言葉を並べる。
「あなたは……誰なの?」
知らない人から見たら、完全に頭のおかしい子だ。
それでもあたしは彼女に問いかける。
『…………』
彼女は悲しい顔で、うつむく。
質問に答える気はないようだ。