シークレット・ガーデン ~禁断のキス~【更新停止中】
え……。
一瞬閉ざされた視界に、再度見えたのは、
ダークブラウンの前髪からのぞく、大きな瞳。
今……。
「な、今、何し……っ」
「何って、だから口に蜜ついてたよ?
もったいないから、吸ったの」
「す、す……っ!?」
理解不能──。
ひなたコンピューターは、千影くんを不審人物と認識しました。
「ば、バカっ!!
口で言うか、手で拭うかしなさいよっ!!」
「何怒ってるの?」
「あ、あたしのファーストキス……」
「えっ?」
立ち上がったあたしを、千影くんはきょとんと見上げた。
「嘘でしょ?」
「嘘じゃないよ!」
「あー……ごめん」
「謝ってすむ問題か!」
「ごめんって」
やっと自分のした事を理解したのか、
千影くんはゆっくり立ち上がった。