シークレット・ガーデン ~禁断のキス~【更新停止中】


あたしは一歩あとずさる。


心臓が、バクバクいってる。


きっと、顔も真っ赤なんだ。


だって、千影くんがこっち見て笑ってる。



「謝る気ないでしょ……っ?」


「ごめんって、言ってるでしょ。

へえ、ひなたちゃん、初めてだったの」


「それが何かっ!?

ば、バカにしてんでしょ、

芸能科に通う派手な女子高生のくせにって、思ってるんでしょ」



だって、中学の時は涼介が好きだったけど、

三年間ずっとオトモダチだったんだもん。


高校は、なんか自意識過剰な人が多いしさ。


好きな人、できなかったんだもん。


涼介も、2年になるまで何も言ってくれなかったんだもん。



「思ってないよ。ただ」


「ただ?」


「……おいしそーだったから」





< 84 / 245 >

この作品をシェア

pagetop