シークレット・ガーデン ~禁断のキス~【更新停止中】
あたしは一歩あとずさる。
心臓が、バクバクいってる。
きっと、顔も真っ赤なんだ。
だって、千影くんがこっち見て笑ってる。
「謝る気ないでしょ……っ?」
「ごめんって、言ってるでしょ。
へえ、ひなたちゃん、初めてだったの」
「それが何かっ!?
ば、バカにしてんでしょ、
芸能科に通う派手な女子高生のくせにって、思ってるんでしょ」
だって、中学の時は涼介が好きだったけど、
三年間ずっとオトモダチだったんだもん。
高校は、なんか自意識過剰な人が多いしさ。
好きな人、できなかったんだもん。
涼介も、2年になるまで何も言ってくれなかったんだもん。
「思ってないよ。ただ」
「ただ?」
「……おいしそーだったから」