鯖を読んでる転校生=社長!?
あたしは光河に連れられて廊下へ出された。

「な、なに?」

恐る恐る尋ねる。

「んっ!」

いきなりキスされた。

ちょっ!!

ここ学校!!

あたしは必死で抵抗した。

でもやっぱり無駄な抵抗なわけで。

大人のキス。

くらくらするキス。

光河の気が済むまでやられた。

「はぁ・・・はぁ・・・」

「続きは家で」

光河はさっさと教室に戻って行った。

あたしの頭は混乱中。

それと同時に赤面中。

「結輪?」

はっとして辺りを見渡す。

少しずつ流れる冷や汗。

見られた?誰かに見られた!?

「大丈夫?汗かいてるよ?顔も赤いし」

近づいてきた佑希があたしの心配をする。

「あ、うん、大丈夫大丈夫!」

あたしは笑顔で誤魔化した。

見てないよね?誰もいなかったよね?

あんなとこ見られてたら恥ずかし過ぎて学校行けなくなっちゃう。

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