鯖を読んでる転校生=社長!?
「俺たちは付き合ってる」

いきなりの爆弾を投下した。

あたしはあまりにも直球すぎる光河に驚きを隠せなくて光河を見た。

その後に旬の反応を伺うように旬に目を移す。

旬も少し驚いたような顔をしている。

そりゃそうだよね!あたしもびっくりしたもん!

「ちょ、ちょっと待って光河!」

慌てて光河を止める。

「ま、まず、あたしからちょっと話が・・・」

そうそう、まず告白の断りを自分でしなきゃ!

光河が話すのはその後の方がいいよね?

「あ?あぁ」

光河は納得したようにあたしに話す場を与えてくれた。

い、言わなきゃ・・・。

元々答えは決まってるんだから。

膝の上の握り拳にギュッと力を込めた。

「あ、あのね・・」

少し声が震える。

頑張れあたし!

「あの・・」

旬も光河もあたしの方を見ている。

あたしはその視線がなんとももどかしくて少し俯いてしまう。

光河がそっとあたしの拳に手を重ねた。

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