鯖を読んでる転校生＝社長！？
その言葉を聞いて新藤さんは駐車場へ向かったようだった。

何だろ、仕事かな？

そう思いつつ書斎へ向かう。

普段は会社の人たちが光河と話したり光河が仕事したりする時にしか使わない書斎。

あたし自身も書斎へ入るのは稀なこと。

「そこのソファに座って。あたし飲み物頼んでくる」

旬をお客様用のソファへ案内してあたしはキッチンへ飲み物を頼みに行くことにした。

旬は辺りをキョロキョロ見回してまだ緊張しているようだった。

そんな旬を見ながらあたしは部屋を出た。

飲み物を３つもらって帰ってくると既に光河は書斎にいた。

飲み物をローテーブルに置く。

「ありがとう」

「いいえ」

そしてあたしは光河の隣に座った。

「早速だけど」

それと同時に光河が話し出す。

< 197 / 229 >
表紙・目次

この作品をシェア

pagetop