鯖を読んでる転校生=社長!?
ほんとに嫌なんだなぁ。

はぁ。

ピンポーン

「来た~」

あたしは嫌々玄関を開けた。

「・・・笹木さん?」

玄関の前には吉一光河ではなく執事の笹木さんが立っていた。

「社長は今日急に仕事が入りまして、私たちがお手伝いに参りました」

「はぁ」

「失礼いたします」

そう言って笹木さんはあたしの家へ上がっていった。

その後に10人くらいの使用人さんたちが続いて入って来た。

「結輪様はごゆっくりお過ごし下さい」

ごゆっくりお過ごし下さいと言われても手伝いますよ!!!

「手伝いますよ!自分の荷物ですから」

「いえ、何でしたら、先に吉一家に向かわれても」


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