鯖を読んでる転校生=社長!?

夏バテ

「・・・ゎ・・・結輪っ」

「ん~」

あたしは重たい瞼を精一杯開いた。

しんどいなぁ。

「大丈夫か?」

目の前には少し心配そおな顔をした吉一光河。

「・・・・・・」

声が出なかった。

と言うより出せなかった。

それぐらい体がだるい。

弱ったな・・・学校に数学のワーク取りに行きたかったのに。

「大丈夫じゃなさそうだな。熱も結構あるみたいだし」

そう言って吉一光河はあたしの額に手を当てた。

「仕方ないな。俺が代わりに学校行ってくる」

そう言うと吉一光河は学校のスタイル(さえないがり勉)になった。

なんか申し訳ないな。


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