夢花火




そして、土方と近藤も入ってくる。


「千春。山崎の様子はどうだ」

「…まだ、息はある」

「そうか…」


長い沈黙が流れた。

近藤と土方は今、どんな気持ちなんだろう…。


「う…」

「山崎…?」


その時、山崎がうっすらと目を開いた。

そして、船の中を見渡す。


「千春さん…。局長、副長…」


私は笑顔を浮かべる。


「良かった…」





< 255 / 345 >

この作品をシェア

pagetop